革靴を長く愛でる
長く愛用できることは良いことですが、
決してボロボロのまま履き続けるということではございません。
前回お話ししたように「新品より良くする」が目標ですから。
画像は13年履いた3万円の革靴。
では、どうすれば良いか。
大きく分けて2つに分けて考えます。
①修理ができるソールとヒール
②修理に限界があるか、もしくは修理できるけど見た目に影響がでる可能性があるアッパーおよびライニング。
ソールとヒールは減ってからでも直すことができます。
早めに修理すれば見た目に影響がでないことがほとんどです。
修理できないものはほぼ無いと言えるでしょう。
履く前に補強しておくこともできます。
それに対しアッパーとライニングは傷まないように「予防」していくことが肝心です。
これは履き方とメンテナンスで。
それではこれを踏まえてここからが本題です。
日々のメンテナンスは完璧にやろうとしたら手間も時間もお金もかかりますので、とりあえず今回は
「ここまでやれれば」というところまでの紹介です。
①ローテーション制の導入
ご存知の方も多いと思いますが、靴は3足以上を履きまわして中2日は休ませる。
汗をたくさん吸っていますので乾かす時間が2日は必要です。
連続で履くと乾く時が無い
→雑菌が繁殖します。
→革が傷みますし、臭いの原因にもなります。
②足を入れる時
必ず紐をほどいて靴ベラを使って履く。踵に隙間ができない位置に足を置いて紐をしっかり締める。
③毎日のひと手間
皆様、シューキーパーはお持ちですか?
できれば靴の数だけ用意したいところ。
プラスチック製でも無いよりいいです。
1個1000円くらいで半永久的に使えます。
上の形状をお勧めいたします。
下の形状ですと靴に負荷が掛かり、型崩れを起こします。
さらにできれば
レッドシダーという木を使ったものをその中に1つでも用意する。
こちらは3000円くらいから。
木製というだけで除湿効果がありますし、その中でも独特な臭いのするレッドシダー(またはシダーウッド)という木は殺菌効果があります。
その日に履いた靴は木製キーパーで湿気を取り、順次翌日に履いた靴に入れ替えをしていきます。
休日に陰干しをして木が吸った湿気を乾燥させましょう。
④3〜5回履いたら1回靴磨き
ブラシとクリーナー、クリームを使って磨くのは目安として3〜5回履いたらでもいいです。
結構時間がかかりますので。
その間は帰宅したところでホコリ落としのブラッシングをササっと。
ここから先はプロにお任せいただくか、革靴の扱いにかなり慣れてきたらチャレンジするメンテナンスとして、年一回くらい丸洗いのクリーニングで革の中まで除菌をするとさらに長持ちします。
また、クリームで隠せない傷みができてしまった場合(傷や色剥げ、シミ等)につきましては傷補修や補色もできます。
お困りの際は当店へお問合せくださいませ。
※メンテナンスにつきましては後日改めて詳しく書かせていただきます。